秋も深まり、そろそろ“ナターレ(クリスマス)”の言葉がささやかれる季節になりました。
こんにちは、Reiccoです。
バールでよく注文がくる飲み物といえば、王道のエスプレッソコーヒー。立ち飲みで1ユーロ(≒135円)前後です。
続いて定番のカプチーノや、牛乳の量が多いラテマキアート。ちなみにカプチーノは朝の飲み物だから夕方はNGと思われているようですが、夕方に頼む人も普通にいるので大丈夫です。ただし、食後に頼むとNGな雰囲気が漂います。食後はエスプレッソです。
マロッキーノmarocchinoという、ちびサイズのカプチーノにカカオ粉を降ったものも、よく出ます。
それに、スプレムータspremutaと呼ばれる、生搾りオレンジorグレープフルーツジュース。このスプレムータマシン、
金属の部品が鋭くて、洗うときに気を抜くと手をスパッ…と切ってしまうという、憎きジューサー。もっと考えて作ってほしいと憤慨する日本人であります。
他によく出る、カフェ・ド・オルツォCaffe d`orzoという飲み物があります。
ミラノのバールでは大体どこでも置いています。お味は名前のまま、麦茶とエスプレッソコーヒーを足した風で、やけにクリーミー。日本人の感覚からすれば中途半端な代物で、これに砂糖??牛乳??要らない要らない、と思ってしまいます。専用の小さめのマシンがあって、ボタンを押すだけで粉末状のものにお湯が注がれて出てきます。
オルツォと並んで、カフェ・ジンセングcaffe ginsengというものもあります。朝鮮人参エキスの入ったエスプレッソコーヒー、想像がつかないかもしれませんが、ほろ苦くて、砂糖がすでに入っていて、意外とおいしくて人気です。
このオルツォやジンセングを使って、カプチーノを作って欲しいという注文もきます。
イタリア人女子の同僚サンドラは、エスプレッソはパンチが強いから苦手、飲むならカフェイン抜きエスプレッソのマキアートか、オルツォカプチーノがお好き。
彼女は30歳で一児の母ですが、食べるのは早い(噛んでるのか?)、トイレは30秒で出てくる、勤務中に洗面所で顔を洗う、おっさんです。メガネをずり上げるのが癖で、レンズに指紋が付いたと言ってトイレでメガネを洗い、ティッシュで拭きながら店に出てきます。店長が居ないときにはおしゃべりが過ぎますが、快活で人柄が良く、イタリア人には珍しく真面目で頼りになります。
皆さまがイタリアに来られる機会があれば是非、色んなドリンクを試してみてくださいね