先日、偶然入った生地屋さんで珍しい生地に出会いました。
まずは画像を。
35%MOHAIR 65%WOOL DARK GLAY
一番オーソドックスな色合い。でも粗い織にしっかりとしたモヘアで存在感は凄いですね。
35%MOHAIR 65%WOOL LIGHT BLUE
とても夏らしい淡い色合いと、でもざっくりしていてモヘアが主張しています。
35%MOHAIR 65%WOOL
モヘアらしい野趣あふれる光沢があります。
30%MOHAIR 70%WOOL PIN HEAD GLAYSH BLUE
モヘアらしいパリパリ、ざらざら感が際立ってます。
35%MOHAIR 65%WOOL BLOWN(CERRUTI)
35%もモヘアが入っているようには思えないくらいしなやかで、でもコシがあります。
100% WOOL BROWN
こちらは冬物ですが、今では見られないしっかりとしていてでもふんわりとした質感。仕立て上がりの差は歴然としていると思います。
100% WOOL LIGHT BROWN WITH HERRING BONE
ずっと触って居たくなるようなしっとり感です。美しいドレープが出ると思います。
30%MOHAIR 70%WOOL INDIGO BLUE
上品な落ち着くのある藍色です。色と言い柄と言い、本当に渋い趣味の生地。手で縫い上げたらいい服になるだろうなぁと思います。
30%MOHAIR 70%WOOL MOKA BROWN
個人的にはこれが一番気に行っています。モヘアらしい光沢に微妙な色味。基本はモカブラウンですけど、少しグレーがかってもいてハードな質感とソフトな色のコントラストが素敵です。
35%MOHAIR 65%WOOL BROWN WITH ALTERNATE STRIPE
これもあまりバリバリ感は控えめ。ストライプの発色も控えめで全体的に落ち着いた印象です。
今回は偶然の出会いで即購入となりました。
これらのいわゆるヴィンテージ生地は今ではほぼ再現不可能なモノです。
生地は、天然繊維ならば、何かしらの生物からその繊維を頂戴することになります。
つまりその生物生育状況で大きく繊維の状態も変わってきます。
今回多く仕入れたモヘアも現在流通しているものとは手触りが全く違います。繊維がしっかりとざっくりとして居て、きっと今よりもっと天然に近い、過酷な自然環境の下育っていたからではないかと思います。
本当ならこういった生地を中心に仕事をしたい気持ちは山々なんですが、何しろ過去に作られた生地のストック以上は増やすことが出来ない訳ですから。
大事にしないと。
加えて生地店主に寄ればこれは数年前に廃業したミラノのサルトから譲り受けたもの、とのこと。
となればなおのこと大事に思いを継いで行かないといけませんね。
上述の通り、数に限りがございますのでご注文はお早めに。
あと少し新しいヴィンテージ(変ですね)がありますのでまた折を見て写真を載せたいと思います。