前回ちらっとだけご紹介した新郎衣装です。

今回いつもよりも衿巾が細めなのは新郎様が少し小柄なのと
ご本人の仕事柄や個性を考慮にいれてご相談の上こうさせていただきました。

あと、細かいですがフロントカットも通常のカットより開き気味です。
これはこれでいいものです。

写ってませんがパンツはサスペンダー仕様で股上を深めに取ってあります。
3ピースでの着用だけを考えるなら股上を上げた方がベストを短くとれるのでスタイルが良く見えます。

そのベスト丈をさりげなく主張するためのジャケットのフロントカットの変更でもありました。

肩幅があり、胸部も扁平ですがウエストが細い、いわゆるドロップの大きな体型のお客様ですが
出来るだけ肩に視線が行かないよう、そしてフォーマル感を保つようウエストの絞りも控えてありますが、
その分服を立体的に作れば勝手に胸からの陰影は産まれてきますから問題ありません。
(ボディーにかけてボタンを留めなくても脇のラインはでてきます)

結果的にフォーマルにふさわしい中庸なスタイルになりました。
晴れの舞台で、服が主役ではいけませんから。
不自然なシワを消し、余計な誇張を外し
押し殺すほどに服の存在を消すことではじめて周囲の視線はその人の内面へ向かいます。

結婚式で新郎が纏うべきなのはそういう服だろうなと、考えています。
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